EYS音楽教室 > ミュージックスタイリスト> 渡辺 峨山 ブログ
なんと言ってもやはりピアノは平均律、12音を均等に割っているので、半音のコントロールができません。尺八といっしょに春の海を演奏すると、やはり半音のところで違和感が出てしまいました。こっちも半音をコントロールして、高めに吹けばいいような物なのですが、今まで何十年も演奏してきた曲、かえってそういう...
いつもは、箏の方といっしょに演奏しているこの春の海。尺八は極めて尺八らしく演奏すればいいのです。でも、相手は平均律の本家本元、邦楽音程の尺八でどんな表現になるのは、若干の不安があったことはたしかです。演奏してくれるピアニストは、比較的いつのいっしょに演奏しているので、タイミングについての不安は...
と言うことで、春の海をフルートとピアノで演奏したときのあの独特の違和感は、この半音の音程によるところが大きいのです。それを実感する出来事が、つい最近ありました。実は、今年のお正月、まさに1月1日、新春にピアノの演奏者の仲間といっしょに春の海を演奏する機会を得ました。正直に白状しますと、私は、尺...
邦楽器の音程は、と言うか、邦楽器の演奏家の半音の音程ははかってみると、比較的高い人で、95セントぐらいなのです。もちろん演奏するジャンルによっても変えています。現代的なもの、ポップなものをするときは当然100セントでチューニングしたり、尺八などの場合は、意識して半音を高めに吹いたりもします。し...
日本の音楽、邦楽の例えば尺八などの音程は西洋のそれと若干違っています。なぜなのかと問われると、自分なりには何となく理解はしているつもりではありますが、そして何とも言いがたいところもありますが、明らかに違うのです。音程の半音を周波数ではなく比率で考えて、100%にする考え方があります。この場合ど...
ビクターの山中湖スタジオ、多分標高が800mぐらいはあると思われます。気圧が下がると、お湯の沸騰温度も下がるのですが、考えるに尺八の音の管内流速も下がるのではないかと思うのです。そうなると、気温の時と同じく、全体ピッチが下がることが考えられます。平地で高気圧の時と低気圧の時は、あまり感じないの...
音程の話しをしてきたついでに、尺八を含めた日本音楽の音程について書こうと思います。箏尺八の有名な曲に「春の海」があります。余談ですが数年前著作権が切れました。そのことによって、洋楽器の人たちが、様々な編成で演奏されるようになりました。皆さんもお聞きになったことがあると思いますが、何となく違和感...
かつてビクターの山中湖スタジオで自分のグループのレコーディングをしたときに感じたことですが、尺八がどうもいつもの感じのピッチに追いつかないのです。気温のせいかと思いブース内のエアコンの温度をいろいろ調節してもらいましたがどうもしっくりいきません。レコーディングは機械的に多少コントロールしていた...
きっと、この温度と音程の関係、尺八に限ったことではなく、すべての管楽器に言えることなのではないかと思っていました。そこで、マーチングバンドなど、野外で演奏する機会の多い方々に聞いてみようと思い、先日あるサックスのプレーヤーの方に、この質問をぶつけてみました。すると、やはり同じ苦労をされているよ...