二胡講師の村井鉄也です。1977年秋、新宿歌舞伎町の大きな映画館プラザ劇場、満席の中当時中学生だった私はこの忘れ得ぬ映画を目にするのでした。封切りのかなり前よりテレビCMから流れる西条八十の「帽子」の冒頭「母さん僕のあの帽子どうしたでせぅね」で始まる詩の朗読と一緒に流れる大野雄二さん作曲のメインテーマに心を熱くしました。そう松田優作主演の「人間の証明」です。
特にピアノの淡々としたイントロの後から歌われる故ジョー山中氏歌唱の歌声に衝撃を覚えた事を思い出します。そして谷底に落とされた麦わら帽子が舞う映像やニューヨークロケのシーン、バブル前の今後の好景気を予感させる紀尾井町にあるホテルのタワーなど、どれも興味を示す内容でした。それは今までの映画の枠を超えて数種類のテレビCMや広告、そして斬新なキャッチフレーズで新しい時代を感じさせるものでした。角川映画第二段は中学生の私にはとても刺激的でした
。
劇中の音楽では大野サウンド満載で、松木恒秀さんのギター、そして4年後自分の音楽の師になるとは当時は想像もしていなかった岡澤章さんのBassとワクワクの連続でした。故ジョー山中の歌った「人間の証明」はこのサントラの中では、ある面異色な作品です。この曲はBassが後藤次利さんで、当時流行のディマジオ社製ピックアップの音と今では主流となったラウンド弦のアタック音が特徴的でした。
映画のハイライトシーンは岡田茉莉子さんが谷底に麦わら帽子投げるシーン。そしてラストのジョージ・ケネディがハーレムで刺されるシーン。当時財政が厳しいニューヨークはごみ回収もままならない状態でその映像はいかにもニューヨークを感じさせるものでした。当時は難解なこの作品を直ぐには理解出来ませんでしたが、時ととものに忘れ得ぬ映画になりました。
余談ですが二胡の故郷中国でもこの映画は有名で、私と同年代の方たちにはジョー山中の主題歌は「草帽子」として知られています。
『EYS kids music school OPEN !!』 http://eys-kids.com/
♪音楽・ダンス・英語を一緒に学ぶ "EYS 式 音際教育" で子どもの才能を開花させる♪
3~5歳を対象とした子ども向けプログラムが「銀座」と「横浜」スタジオで開始いたします。
音楽もダンスも英語も週1回学んで月19800円。
お問い合わせは kids@eys-style.com までお気軽にご連絡ください。
|