二胡講師の村井です。二胡を弾いてきて、そして中国で沢山のトップ奏者の演奏を見て感じることは誰もが右手の手首をリラックスさせてとても上手に弓を大きく使っている事です。中国の音大時代に今練習している曲だと弾いてくれた干紅梅女史の一枝花での弓の力強さは、後に香港で中国のトップ奏者としてのコンサートを見た時より衝撃的なものでした。二胡のテクニックと言うと格好の良い何かを想像しがちですが、実は弓の使い方がとても大事なテクニックなのです。
もうひとつ忘れられないのが、北京の民族文化宮で見た東方歌舞団の民族音楽の演奏です。奏者は当時から名を轟かせていた周維氏、曲目は二泉映月と賽馬の二本立てです。二泉映月のサビのメロディを弾き始めた途端、私の目は二胡に釘付けになりました。弓は斜め前方に少しもぶれる事無く長弓と半弓の組み合わせで弾かれていました。そしてまるで一条の線のように真っ直ぐに毎回同じコースを弓が通ります。上半身の姿勢も動きません。それはその後に弾いた賽馬での馬の鳴き声やピチカート等のテクニック以上に堂々としてインパクトがありました。
京劇団の楽師から京劇に使う二胡に似た楽器、京胡を習った事があります。筒に松脂を溶かして落としその上を弓でこすって弾きます。長い劇中松脂を補充する時間などありません。楽器を見せて頂くとその溶けた松脂の上に一本の線が通っています。やはり一条の線です。そんな事もあり弓は人一倍練習しようと今でも思っています。
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