ヴァイオリン、ヴィオラ講師の前山宏和です。
私はどこかに所属せず、いわよるフリーの奏者なので、あちこちのオーケストラにトラとして仕事にいくわけです。 「トラ」とは「エキストラ」の略で、どのオーケストラも大きな編成の曲を演奏する場合、正規の団員では人数が足りないので各パートともに数名の臨時の演奏家を雇うわけです。
なので定期演奏会のような場合、ヴァイオリンやヴィオラなどの弦楽器セクションの一番後ろのプルトはだいたいトラなんです。 管楽器も四管編成の場合、三番あるいは四番奏者はトラの場合が多いですね。
「プルト」とは、弦楽器の場合二人一組で隣同士に座り、一つの譜面台の楽譜を見ています。 この一組をプルトといって、前の方から第一プルト、第二プルトといったように番号を振っています。
オーケストラにはそれぞれなにかしら伝統というか、決まった演奏の仕方があるんです。 そのうちの一つが音の出方の早さなんです。
指揮者が指揮棒を振り下ろすと、それに合わせてオーケストラ奏者が音を出すのですが、指揮棒が一番下まで振り下ろされたポイントを打点といいます。 演奏者はこの打点で音を出すのではなく、指揮棒が打点を過ぎて上がって行く瞬間に音を出すんです。 この「上がっていく瞬間」というのがくせ者で、オーケストラによって微妙に音の出だしの早さが違うんです。
例えば、あるオーケストラは、それこそ指揮棒が打点を過ぎて上がる瞬間に音を出します。 又あるオーケストラは上がる瞬間からわずかに遅れてじわっと音を出します。
なので、初めてトラに行くオーケストラはどうやって音を出すのか分からないので、リハーサルの一番最初の音を出すのがとても緊張します。
指揮棒から遅くれぎみに音を出すオーケストラだった場合、不用意に早く音を出してしまうと、数十人いるオーケストラ奏者の中で自分だけガリっと先走って音を出してしまいます。 まぁ、これは飛び出るという程ではないのですが、ただでさえ知らない顔でどんな奴なんだろうと思われている所に一人だけガリっと出てしまうので、遠くの演奏者には分からなくても近くにいる人には分かってしまい、冷たい視線を浴びる事になり、緊張が倍増するハメになります。
反対に我先に早く音をだすオケの場合、少しでも音を出すのを待ってしまうと、となりに座っている奏者から鈍くさい奴だと思われてしまいます。
ちなみに指揮者も指揮棒を振り下した打点がハッキリしている指揮者としていない指揮者がいます。 打点がハッキリしている指揮者の方が何処で音を出すべきかわかりやすいのですが、打点がまったく無く、ただクルクルと指揮棒を回しているだけの指揮者もいます。
そういう場合はコンサートマスターとか、各パートのトップ奏者などの弓を見て合わせるのですが。 中には途中で指揮するのをやめて顔の汗を吹き出す指揮者とかいますね。
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