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前山 宏和 ブログ

楽器の話2014/02/15

ヴァイオリンヴィオラ講師の前山宏和です。

楽器の話です。

楽器選びは大変ですね。 ヴァイオリンはあまり安くありません。 通販などで二万円程で売っている楽器は板を削りだして作ったのではく、板を熱して型押しして作るそうです。 ニスはスプレーで吹きつけます。こうして作った楽器は時間とともに板が反ったりして長期の使用には耐えられないそうです。


それに対して高価な楽器は職人が板を削りだし、およそ一ヶ月程かてけ完成させます。 なので例えば日本人のプロ作家の楽器は、安いものでも五十万円位します。 ヴァイオリンの製作コンクールで入賞したり、名の通った制作者の楽器は百数十万円以上します。

それでも、骨董的、希少価値が付く古い楽器よりは大分安くて良い音の楽器を手に入れる事が出来るのですが、プロの演奏家はあまり新しい楽器を使いたがりません。

理由は新しい楽器は音がこなれておらず、堅い音がするからです。 実はブラインドテストをすると新しくて良い楽器なのか、古い高価な楽器なのか、殆ど区別が付かないそうですが。 どうなんでしょう。

仕事柄、新しい楽器と古い楽器を両方聴く機会が多いのですが、確実に違うと思うのですが。 なんというか、古い楽器は倍音が良く出て、柔らかい音がします。 新しい楽器は倍音が少なく、生堅い感じがします。 こういった感覚を言葉にするのは難しいですね。

それから古い楽器を持っている演奏家が多いので、ピカピカの楽器を持つのはちょっと恥ずかしい気がするんです。 私のも持っているヴァイオリンは1950年頃のフランスの楽器です。 楽器としてはモダンというように分類される年代の楽器です。 ヴィオラは1980年頃製作された楽器です。 ヴィオラの古くて良い楽器は数が少なく、大変高価なので当時はとても手が出ませんでした。 

このヴィオラの制作者はイタリア人の女性作家なのですが、私の楽器を作った後、立て続けにいくつかの楽器製作コンクールに入賞し、彼女が作る楽器の値段が2倍、3倍にぐんと上がったんです。 彼女が未だヴァイオリン製作学校を出たてで、値段が安かった内に手に入れられたのれはラ3ッキーでした。

さて、みなさんプレゼント楽器でヴァイオリンをプレゼントされた方も多いと思いますが、みなさんが手にした楽器は職人が一台一台、板を削って職人が作ったんですよ。 中国製なのですが、中国は未だ人件費が安いので機械で作っているのではな、全てニス塗りまで手でやっているんです。 

楽器屋に行くと七万円前後で同じ楽器が販売されていますが、この値段でこのクオリティの楽器が買えるというのは驚くしかありません。 二百年、三百年先、私たちがいなくなった後でも、きっと誰かがその楽器を演奏していると思いますよ。


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