なぜ、尺八をはじめ、日本の楽器を東京音楽学校で教える必要がなかったか、それは、そこらじゅうに邦楽の先生がいたからです。そこ当時の東京の下町、山の手では,そこかしこから琴三味線、尺八、笛、太鼓のなどの音が聞こえ,おおくのひとが、あたりまえに演奏していたのです。ですから、改めて学校で教える必要がなかった、というのが本当のところであったようです。確かに、私も学生時代、上野の下町に住んでいたのですがそこいらじゅうから三味線の音が聞こえてきたのをおぼえています。
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